男性職員が育児休業を相談した時に感じた3つの壁
今回は、僕が育児休業(以下:育休)を取得したときの話になります!
男性が育休を取ることは、まだまだ勇気がいること捉える方が多いのではないでしょうか?
まだまだ事例が少ないだけにブラックボックス化してしまっている側面もあると思います。
そこで今回は、僕が感じた
育休取得までに感じた「3つの壁」
をお話し、みなさまの何かしらの参考になれば幸いです!
目次
男性育休3つの壁

➀上司世代は育休を取ってない人が圧倒的に多い
恐らくですが、みなさまの会社で決定権を持つ上司は40~50代の男性が多いと思います。
その世代の方々って、「氷河期世代」という壮絶な人生を乗り越えてきた人たちですよね。
50代以降の男性が育児休業を取得している人は、本当に少ないと思います。
厚生労働省の調査によると、男性の育休取得率は徐々に上昇しているものの、
2010年代以前に社会人としてのキャリアを築いた50代以上の世代に関しては、育休取得が一般的ではありませんでした。
それでは、なぜ50代以降の男性は育休を取らなかったのか…
いや、取ることができなかったのか、時代背景を見てみましょう。
社会的文化と価値観
かねてより日本の労働文化は
「男性は働き、女性は家庭を守る」
という性別役割分業が強く根付いていたと思います。
この考えが当たり前として育った50代以降の男性は、育児は専ら女性が担うものとされ、
そもそも育休を希望する人自体が少なかったと考えられます。
企業文化と職場環境
企業文化においても、育休を取得する男性はほとんどいませんでした。
特に大企業では、長時間労働が常態化しており、
育児のために職場を離れることは「仕事に対する責任感の欠如」とみなされることが多かったのです。
会社のために全てをかけて働きます!
そういった気概が感じられますね…
法制度の未整備
現在では育児・介護休業法が整備され、男性が育休を取得しやすい環境が整いつつあります。
2022年より「産後パパ育休」の制度が開始になり、より一層男性の育休取得がしやすくなりましたよね!
しかし、50代以上の世代が社会に出た当初は、男性の育休に関する法制度が未整備で、
育休を取得するためのハードルがものすごく高かったことが伺えます。
こんな時代背景を持つ上司に、「育休を取りたい」と相談して理解が得られるのか?
そういった心配が何度も頭をよぎりました。
幸いなことに、社内の先輩が育児休暇を取得したことがあったので、何度も相談に乗てもらいました。
これから育休を取得しようと考えている人は、
厚生労働省の育MENプロジェクト(このプロジェクトの名前はあまり好きではありませんが…笑)
をよく読んでいただけるとわかりやすいと思います。
社内に男性育休のマニュアルがない
みなさんの会社には女性用の産休・育休のマニュアルはありますか?
恐らく多くの会社で女性用のマニュアルはあると思います。
では、男性用の育休マニュアルはありますか?
僕の働いている会社では「NO」です。
正確には「NO」でした。
会社内のマニュアルを調べたところ、
「育休取得を相談をしてきたスタッフに、管理職は否定する様な言葉は使わない」
という文言は確認できたものの、
これから育休を取得したい
僕は一体、誰にどの書類を出すのか?
誰に相談すればよいのか?
分からず、いろんな部署を右往左往していました。
後にこれを先輩に相談したところ、
「男性の育休取得マニュアル」を作成していただきました!
いつから休んでいいの?
我が家は自然分娩だったので、いつ産まれてくるか分かりませんでした。
予定日付近(正確には正期産)から、そわそわで仕事も手につきません。
いつ連絡が来るんだろう…
体調は大丈夫かな?等
基本的に男性の育休は「子どもが産まれてから」になるので
いつから休んでいいの?
産まれた後の手続きって何すればいいんだろ…
とそわそわしっぱなしです。
仕方がないことだと思いますが、産まれてからはドキドキしっぱなしです。
以上が、僕が感じた
男性が育休取得する際に感じた「3つの壁」です。
今は、男性の育休取得を推奨する企業が増えていますので、
むやみやたらに否定されることは少なくなってきたと思います。
みなさんも会社内のマニュアルの確認や、育休を取得している人を見つけてみてくださいね!